歯の内部をマイクロスコープで見る

投稿日:2024年10月16日

カテゴリ:根管治療

根管治療の成功率を上げる大きな要因の一つにマイクロスコープがあります。

マイクロスコープは、歯科用の顕微鏡で、大きな特徴があります。

①拡大

②照明

③記録

強い光で暗い口腔内を照らします。そして、小さい歯を大きく拡大して見ることができるようになります。

これだけで、とても治療の成功率は上がります。さらに写真や動画を撮ることで、病態の考察、患者さんの説明にも有用です。

根の治療(根管治療)は、歯の内部の細菌を可能な限り減らすために、機械的拡大と化学的洗浄を行います、そして根管充填を行うことで内部を封鎖し、細菌の繁殖と侵入を防ぐことで、根の先の炎症を治します。歯の内部を綺麗にお掃除しているというイメージをしていただけるとわかりやすいと思います。

しかし、お口の中は暗く、とても小さいです。

真っ暗な部屋で、こぼしてしまったビーズを片付けてくれと言われても、全部綺麗にするのはとても難しいのがわかると思います。明かりをつけて、虫眼鏡があったら、より綺麗に片付けられるでしょう。

マイクロスコープの拡大と照明は根管治療の成功率に大きく貢献してくれます。

これがマイクロスコープで拡大して根の内部を見ている写真です。

歯の内部に穴が空いているのがわかると思います。

これが根管です。肉眼での治療はこの穴を見つけるのも一苦労です。

当院に来られる患者さんの歯を治療すると、以前の治療で根管を見つけることができないまま封鎖してあるケースが多々あります。そこには細菌が沢山いるので、手付かずの根管を綺麗にすると根の治療が成功することが多いです。

根管治療ではマイクロスコープは必須です。

根管治療でお悩みの方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。