小さい虫歯治療でもラバーダムは大事です

投稿日:2024年10月16日

カテゴリ:虫歯治療

ラバーダム防湿法をご存知でしょうか?

簡単に説明すると、歯が唾液に濡れないように口の中と隔離するための歯のマスクです。

ラバーダムシートと言われるゴム製のシートを器具を使用して歯に被せるます。

これがラバーダムシートをかけた状態です。

ラバーダム防湿は

①唾液や血液の侵入を防ぎます

②誤飲や誤嚥を防ぐことができます

③薬液の漏洩を防ぐことができます

④舌や頬粘膜を切削器具から守ることができます

⑤開口の補助ができます

他にもありますが、このようなメリットがあります。

デメリットは、

①ラテックスアレルギーの人には使用できない(ラテックスーフリーの商品もあります)

②鼻呼吸が全くできない人は呼吸が苦しい

③長い間口を開けているので顎が疲れる人がいる

④器具がかけることができない人がいる

などになります。

ラバーダムができない場合は当院ではZOOという、口腔内吸引装置を使用しています。

コンポジットレジンでラバーダム

歯科治療では、小さい虫歯治療にコンポジットレジンというものをよく使用します。

高分子の樹脂でできたものです。歯に直接接着し、脱離しにくく、色も歯と同じようなものがあるため、最近はとても多く使われています。

ただ、多くの歯科医師が使用しているコンポジットレジンですが、扱いがとても難しいです。

特に接着操作が難しいです。

口腔内は、唾液や血液や呼気、舌、頬があります。

これらは接着を阻害する因子です。

どんないい材料でも濡れていればくっつきません。

実際の治療では、簡易的にエアーで唾液を飛ばしますが、人によっては唾液が多かったり、舌が当たってきたり、出血しやすかったりと、ばらつきが多いです。確かにお口をしっかり開けて唾液や舌の排除がしやすい人もいますが、呼気まではコントロールできないですし、そういう方は少ないです。

ラバーダムは、確実に装着できれば、ほとんどの人がこのような接着阻害因子を排除することができます。

接着が確実にできれば、再度虫歯になったり、脱離することはほとんどないです。

一般の歯医者さんの治療では、詰め物や被せ物が取れた時に虫歯ができていることはとても多いです。

これはもしかしたら歯磨きが下手だったからではなく、接着のミスの可能性かもしれません。

これから精度の高いコンポジットレジン治療を希望する方は、治療をされる前にラバーダムをしているかどうかを一つの基準にするのもいいと思います。

当院での精度の高いコンポジットレジン治療は、マイクロスコープ、ラバーダムを使用して行っています。ラバーダムができない方はそれに準ずるZOOという器具を必ず使用しています。

虫歯治療でお悩みの方で調布市の歯科医院をお探しの方は柳沢歯科医院にご連絡ください。