前歯を綺麗にしたい。古い詰め物の段差が気になる。
投稿日:2024年7月9日
カテゴリ:虫歯治療
当院ではなるべく歯を削らない治療、歯を残す根管治療をメインに診療をしています。
先日前歯の見た目の改善で当院に来院された患者さんがいました。
前歯に不適合な詰め物があり、段差に汚れがつき、色がついています。
以前から見た目が気になっていたようですが、なかなかタイミングがなく、治療に踏み切れなかったようです。
このように古い詰め物の段差に汚れが溜まったり、虫歯になって黒くなり、歯の見た目が悪くなることがあります。詰め物の治療は現在多くの歯科医院で行われる治療ですが、技術力の差が出やすく、再度虫歯になったり、色が合わないことが多いです。当院では、見た目はもちろんですが、なるべく今ある歯を残して、かつ詰めたものと歯の段差のない治療を心がけています。
このようなケースで提案できる治療は、
①ダイレクトボンディング(コンポジットレジンによる直接修復する方法)
②ラミネートベニア(うすいセラミックを貼り付ける方法)
③セラミッククラウン(ジルコニア等で被せる方法)
それぞれメリットデメリットがあります。
簡単に説明をします。細かく知りたい方は、それぞれ調べてみたり、かかりつけの歯科医に相談されるのがいいかもしれません。
①は低侵襲で歯を削る量が少なく、虫歯やかけた部分のみを詰めることが出来ます。日数も1〜2日で治療が終わること多く、金額の負担も少ないです。ただ、色を合わせるのが難しく、経年的な変化が起きやすく、数年後に変色や段差に色が付く可能性があります。しかし、ある程度の変化は、研磨や簡単な修正で治ることも多いです。
②は表層を薄く削り、薄いセラミックを貼り付ける処置になります。歯を削る量は①よりは多いですが、それでも少ない切削で綺麗になります。歯の全体に貼り付けるので、見た目が均一に綺麗になります。1よりは色を合わせやすく、色の変化も少ないです。ただ貼り付けているだけなので、取れてしまうことやかけてしまうことがあります。
③はいわゆる被せ物です。大きく削って被せるので、色はかなり綺麗に合わせることが出来ます。経年的な変化も少ないです。欠けたり脱離のリスクは少ないですが、大きく削ったことで神経の治療が必要になることもあります。
今回は、①のダイレクトボンディングで治療を行いました。
患者さんは、歯科治療が怖くて回数のかかる治療はやりたくなかったのと、金銭的に被せ物やラミネートベニアで行うのは難しかったのでダイレクトボンディンで行いました。
治療後の写真です。
古い詰め物を剥がして、綺麗に詰め直しました。
虫歯も取り切り、段差をなくすことで磨きやすくなっています。
患者さんはとても満足していました。
短時間で歯を綺麗にできるダイレクトボンディングですが、習得するのが難しく、治療する先生の技術に依存します。経験のある先生に相談するのをお勧めします。
虫歯や見た目の改善でお悩みの方で調布市の歯科医院をお探し方は柳沢歯科医院にご連絡ください。
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