マイクロスコープ・ラバーダムを用いた根管治療

投稿日:2024年6月14日

カテゴリ:根管治療

概要

左下3番目の前歯が激しく痛いとの主訴で来院された患者さんです。

右下の歯茎も腫れており、レントゲンにて検査を行うと根の先にも

膿があるような所見でした。

むし歯によって残っている歯質も少なかったですが、根管治療を

行っていくこととなりました。

マイクロスコープ使用で汚染を可及的に除去する

根管治療を行う上で一つ重要となってくるのが感染物質を可及的に根管から

減らすことです。マイクロスコープを使用したとしても完全100%菌がいないという

状況は困難であるため、使用しない場合ではさらに取りきれない可能性があります。

そのために、ラバーダムも使用するということは唾液や血液、歯茎からに滲出液を

根管内に入れないためにも重要です。つまりマイクロスコープを使用していても

唾液などが入り放題であれば、唾液にも菌はいるので感染物質を減らすことは

難しくなり、根管ちりょうの成功率も上がりません。

ラバーダムを使用しているため、根管内を乾燥させたり、洗浄する際の薬液などが

お口の中にこぼれにくい環境を作る事が可能です。

マイクロスコープを使用しているため、まだ根管内に少し汚れが残っていることが

確認できます。

薬液などで洗浄を繰り返すことにより、汚れをさらに減らす事ができました。

ラバーダムにより、新たな汚染物質は可及的に入らないようになっています。

 

今回の患者さんは腫れも引き、現段階では症状はありません。

症状は引き続き、経過観察ですが根管内の汚れの除去は終了したので

最終的な根の詰め物を行いました。

マイクロスコープを使用する目的の本質は根管治療の成功率を上げたり、

虫歯治療にてなるべく削らないことによって、大事な一つの歯を

守るということです。

マイクロスコープでの根管治療や虫歯治療を希望して調布市の歯科医院をお探しの方

は柳沢歯科医院にご連絡ください。